加工ラボから 22年前の999.9 S-12復元
Posted 2020年2月10日 by メガネのジンノ
皆さんこんにちは。メガネのジンノの加工ラボ責任者もやっています、飯田です。
先日持ち込まれたビンテージ級のメガネ、999.9 S-12 (1998年ごろ販売)
お客様の下で近年保管してあったらしいこのメガネ、フォーナインズの当時から変わらないモノづくりの姿勢が感じられたのでご紹介させていただきます。
とりあえず取り掛かったのは、超音波洗浄と丁番のワッシャー交換、ノーズパッドの交換。
それから古いレンズを取り外してレンズ形状の復元に取り掛かります。
使い込んだままの状態で保管してあったので、全体のバランスが崩れていましたが、試作レンズをはめながら元の形に復元しました。
最近のフォーナインズしか知らないスタッフだと、レンズが外れやすく仕上げがちになります。
このころのフォーナインズは逆Rヒンジが出ていない頃なので、顔幅に対する応力がメガネのフロントのリムで持たせてあるのです。
レンズに無理がかからない程度の圧力でレンズを取り付けます。
今のフォーナインズよりも少しカーブが深いものを選んだ方がフィット感が良くなりますので。(若いメガネ屋さん向き情報)
メッキの状態が22年前のメガネとは思えない良好な状態で、当時から表面仕上げに並々ならぬこだわりを持っていた証だと思います!
当時のオリジナルのネジで十分効き目がありましたので温存しました。
モダンパーツもオリジナルを温存するために、白くなっている部分を磨いてメンテナス完了となりました。
ちょっとマニアックな内容でしたが、フォーナインズがどこかに眠っていましたら、復活のお手伝いもさせていただきます!フォーナインズの全てを知り尽くしたメガネのジンノにお任せください!!