Posted 2022年2月1日 by メガネのジンノ
差し入れ頂きましたのでお礼から^^
東区泉の洋菓子店『slow』さんのケーキ♪
いくつかのケーキを持って来て下さいましたが、どれもビックリするくらい美味しい!!!
個人的にはこのチーズケーキの美味さに心が震えました。。。
ちょっと気になってslowさん調べてみましたが、なんかすごく雰囲気も素敵なのでまた今度行ってみようと思いました^^
Hさま、お心遣いありがとうございました!!!!
さてさて、今日はフレーム紹介じゃなくて『技術紹介』を行いましょう!!
突然ですがみなさん、『鼻盛り』って言葉知ってますか???
メガネ業界以外では基本使わないんだろうなって単語ですが、メガネ屋としては一種の腕の見せ所的なトコロなので語りますね^^
セルフレームによくありがちな、この手の固定式鼻当て。
メーカーやモデルによって、大きさやデザインもまちまちなので、着用時にジャストフィットすることもありますが、イマイチしっくりこない。。なんて事もしばしば。。汗
特にインポートモノはこの鼻当てがめっちゃ小さくてメガネが下がりやすかったり、レンズにまつ毛が当たっちゃうなんて事も。。
そこで、この純正鼻当てを削り落として、各々の鼻に合う形の鼻当てに付け替える事を『鼻盛り』と言う訳です!!
お客様のお話を伺ってると、鼻当て変えれるなんて知らなかった!!との驚きの声もちょいちょい聞くので、ぜひ多くの人に知って頂ければなってことで、今日は鼻盛りの作業工程を全部見せます^^
それでは早速鼻盛りスタート!!!
まずはフレームを分解します!!
フロント部分以外は関係ないので傷つかないように保管^^
もちろんレンズも外して^^
まずは、金ヤスリで純正鼻当てをごりごり削ります!!!
【ポイント】
この時に切削面がフラットになるように削るのが結構難しい!!
切削面がガタガタだったり傾いてたりすると、後ほどカスタム用の鼻当てをくっ付ける際に付きが悪かったり左右のバランスが揃わなかったりします。
キレイに削れるようになるまではかなりの実践が必要です。
私は今まで何百本?何千本?と作ったのでそれなりに出来てるつもりです笑笑
次は紙ヤスリで切削面を滑らかにします。
【ポイント】
メガネのジンノでは、400番のペーパーで粗削りしてから1000番で仕上げていきます。
そうすることで、面が均一化し、次の研磨工程での仕上がりがキレイになりますので敢えて手間かけます!
紙ヤスリ掛けた後は当然ツヤが失われます。触った感じはかなり滑らかなのですが、このままではどう見ても不格好なので、全体を研摩してツヤ出しします。
布バフを使って磨きます。
【ポイント】
高速回転するバフで磨くわけですが、摩擦が凄いので、当てすぎるとフレームが溶ける事もあります。汗
また、バフに巻き込まれてフレームが粉砕する可能性もゼロではありません。
私も修行時は何本か破壊しました。。泣
今はよっぽどミスはありませんが、やっぱり緊張感はありますねー!!
磨きあがりました。
ピカピカに研磨したら、しっかり洗浄して鼻当てを付ける準備へ。
適切な鼻当てパーツを用意したら、仮合わせをして付ける位置を決めます。
【ポイント】
どの位置に付けたらいいのかは、経験値がモノを言います。
下すぎても上すぎてもいけませんし。左右対称に付けなければいけませんので、一朝一夕では無理ですね。
またお客様の鼻の形を確認していますから、それもイメージしつつ作業します。
専用の溶剤で接着していきます。
【ポイント】
ここまできたら一発勝負なので、スピードと正確さが求められます。
溶剤の量が少なすぎると付きが甘くなるし、多すぎても垂れて染みになるしで適量を見極めるのもまた熟練の技!!
溶剤はすぐに固まりますので、一瞬で左右のバランスや位置を最終チェックします!
あとはしっかり乾燥させたら完成です!!!
完成品はこんな感じ^^
自然な仕上がり^^
前から見ても違和感ありませんね♪
でも比べてみるとその差は一目瞭然!!!
これで装用感が随分変わりますよ^^
(セルフレームでも材質によりお断りする場合がございますのでご理解ください)
メガネなんてどこで買っても一緒!?
そんなこと有り得ませんよーww
取り扱いブランドの知名度や立地だけで選ぶと失敗するかもしれません!!
失敗が嫌なら【メガネのジンノ】へどうぞ♪
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。